今年で9回目となるこのランキングは、「ベスト・グローバルブランド(Japan’s Best Global Brands、海外売上比率30%以上の日本ブランド)」と「ベスト・ドメスティックブランド(Japan’s Best Domestic Brands、同30%未満)」の2部門がある。
各ランキングのブランド価値の合計金額ではグローバルブランドが昨年比で6.3%、ドメスティックブランドが0.5%の成長を果たし、グローバルブランドの好調さが示された。
グローバルブランドのランキングは、「Toyota」が9年連続で首位。自動車ブランドは「Honda」(2位)、「Nissan」 ( 4位)、「Lexus」(9位)、「Subaru」(10位)がトップ10のうち5つを占め、日本ブランドを牽引する傾向が見られた。Subaruは4年連続でブランド価値成長率第1位。
また、海外売上高30%以上というグローバルブランドの基準を満たしたことで「Tokio Marine」と「MUJI」が初めてランキングに加わった。
ドメスティックブランドのランキングでは、「NTT DOCOMO」が7年連続の首位。「Softbank」( 2位 )と「au」( 3位)がこれに続き、通信社が安定した成長を示した。新たに加わったのは昨年上場した「Kampo Seimei」(17位)と「LINE」(23位) 、「Sompo Holdings」(35位) 、「Gusto」(37位)の4ブランド。
ロンドンに拠点を置くインターブランドは2000年から毎年、世界のグローバルブランド価値を評価した「ベスト・グローバルブランド」を発表しており、ベスト・ジャパンブランドも共通の評価方法を適用。よってこのランキングは、グローバルブランドと日本ブランドとの価値を相対比較できる尺度と言えよう。
対象となるブランドは日本発であること、財務情報が公表されていること、ブランドを冠する事業の海外売上高の比率が30%以上であること、グローバルに一般の認知度があることなどが基準となり、財務力、ブランドの購買意思決定に与える影響力、将来収益の確実性といった観点から算定している。
各ランキングのTOP40は、インターブランドのランキングページをご覧ください。
(文:土山美咲 編集:水野龍哉)