Staff Reporters
2020年5月14日

配信検証「ダブルベリファイ」、日本に進出

日本市場での事業を牽引するのは、グーグル前執行役員の武田隆氏だ。

配信検証「ダブルベリファイ」、日本に進出

デジタルメディアの広告効果測定と分析を専門とし、ブランドセーフティサービスを提供するダブルベリファイ(DoubleVerify)が日本で事業を開始する。責任者を務めるのは、グーグル日本法人前執行役員営業本部長の武田隆氏だ。

同氏が担うのは、ダブルベリファイのアドベリフィケーション(広告の適正配信の検証)ツールの日本市場への導入。ブランドやエージェンシー、メディアプラットフォームとの関係構築、事業の基盤作りがテーマとなる。

武田氏は2012年から今年3月までグーグルに在籍。直近ではクリエイティブソリューションとパートナーシップビジネスの指揮をとった。2007年から11年まではDDBジャパンの代表取締役社長兼CEOを務め、ジェイ・ウォルター・トンプソン、サーチ・アンド・サーチなどでの勤務経験もある。

「日本の広告主はまだ、データドリブンマーケティングの恩恵を十分に受けていない」と同氏。「インターネット広告がテレビ広告を追い抜いたにもかかわらず、プログラマティックの普及はいまだ十分ではなく、マーケティングファネルも透明性が低い。業界には広告効果の明確な基準が必要です。我が社のサービスを浸透させることで、成長に欠かせない透明性と信頼性の確立を目指していきます」。

ダブルベリファイのアジア太平洋地域担当マネージングディレクター、ジョーダン・クー氏は、「武田さんには豊富な経験と、デジタル広告やメディアダイナミクスに関する深い知識がある。それらを生かしたリーダーシップに大きな期待を抱いています」と話す。

(文:Campaign Asia-Pacific編集部 翻訳・編集:水野龍哉)

関連する記事

併せて読みたい

1 日前

世界マーケティング短信:ジャガーのブランド刷新、波紋を呼ぶ

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2 日前

エージェンシー・オブ・ザ・イヤー2024 日本/韓国:結果発表

Campaign Asia-Pacific主催「エージェンシー・オブ・ザ・イヤー2024 日本/韓国」の、受賞者/受賞企業が発表された。

2 日前

若手クリエイターへのメッセージ 「歩みはゆっくりでも大丈夫」

若手クリエイターの悲痛な告白に対し、エージェンシーのCEOが共感と、実用的で実行可能なアドバイスを寄せた。

3 日前

エージェンシーモデルを再考し、効率化を

現在の広告業界に対する不満は依然くすぶっている。人材とクリエイティビティー、そしてそれらの成長を妨げるシステムを再考して変革を実現すべし、と識者は唱える。