Robert Sawatzky
2020年9月29日

DANの商号、「電通インターナショナル」に

電通イージス・ネットワーク(DAN)の商号が「電通インターナショナル」へと変わる。世界での事業が「電通」のブランド名で統一されることになった。

DANの商号、「電通インターナショナル」に

DANからイージスの名が外されるとCampaignが報道したのは、昨年7月のこと。それから1年余を経て、電通グループは商号変更を正式に発表した。

DANから電通インターナショナルへのリブランディングは、DAN取締役会での決議後、電通グループの山本敏博CEO が東京証券取引所に通達した。

電通インターナショナルの商号は国内とは別の海外事業の正式名称となるが、「インターナショナル」という言葉がしばしば省略され、「電通」の呼称が一般化していくものと推測される。

「リブランディングによって、オープンなチーム作りによる真の顧客中心主義というグループ哲学を全ての従業員が実践できる。全従業員がグループ内のどこからでも、顧客のためのイノベーションを実現するコンセプト」(同社ニュースリリース)

電通ブランドの下で働く従業員は世界で6万6000人以上。電通インターナショナルは世界145カ国で事業を展開、従業員は4万8000人を超え、保有するブランドはカラ、dentsu X、アイプロスペクト、アイソバー、電通マクギャリーボウエン、マークル、MKTG、ビジウム、ポスタースコープの9つ。電通インターナショナルの取締役会議長はティム・アンドレー氏、グローバルCEOはウェンディ・クラーク氏が引き続き務める。

「我々の海外事業の礎となっているのはDANのダイナミックな成長の歴史と、電通の持つ豊かなレガシー、そして業界におけるリーダーシップ。事業成長にとって、新しい商号は大きな意味を持ちます」とクラーク氏。「今は前例のない変革と価値創造の時代。クライアントと従業員に東洋と西洋の最良の部分を提供することで、双方の価値ある進化を実現していく」。

名称の変更は、これまで何度か検討されていたようだ。Campaignの昨年7月の報道は、電通内の複数の情報筋の話に基づいたものだった。

新しい商号は英国企業登記局への登記手続き完了後、10月上旬から正式に使用される予定。電通が主要ブランドであるカラ、アイソバー、ビジウムとともにイージスを買収したのは2012年のことだった。

(文:ロバート・サワツキー 翻訳・編集:水野龍哉)

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