電通イージス・ネットワーク(DAN)は、傘下のモバイルメディアエージェンシー「フェッチ(Fetch)」の東京事務所「フェッチ・ジャパン」を電通デジタル内に開設したと発表した。
モバイルマーケティングとその分析を専門とするフェッチ・ジャパンは電通及び電通デジタルと協働し、日本の広告主にサービスを提供していく。
ゼネラルマネージャーとして同社を率いる原健介氏は、1997年にメディアコンテンツプランナーとして電通に入社。様々な部署を経て昨年7月、電通デジタルのモバイルマーケティング部門責任者となった。
「我が社はデータ分析からクリエイティブ、そしてオフライン事業まで包括的なソリューションを提供していきます。日本のモバイルマーケティングの変革に貢献できるでしょう」と同氏。
フェッチは既にエクスペディアやホテルズドットコムといったクライアントを持ち、日本ですぐに活動を開始する予定。既に香港でも事業を展開している。
フェッチのジェームズ・コネリーCEO兼創業者は、「日本にはデジタルエコノミーに関わるクライアントと、極めて先進的なモバイルユーザーがたくさんいる。日本への進出は長年のプランでした」と話す。
「我が社は既に欧米でのプレゼンスを築いている。日本の事務所も短期間で重要拠点になると期待しています」
DANは2014年、ロンドンに本社を置くフェッチを買収した。最近ではウーバーとの応酬がメディアで話題。ウーバーが「虚偽のクリック数を売りつけた」とフェッチを告訴したのに対し、フェッチは「ウーバーが支払いを放棄している」と非難している。
(文:ファイズ・サマディ 編集:水野龍哉)