独立系クリエイティブエージェンシーのワイデン+ケネディ(W+K)東京オフィスのマネージングディレクター(MD)として、鈴木洋介氏が就任する。昨年ECDに就任したスコット・ダンゲート氏と共に、マネジメントに携わる。2018年からMDを務めたライアン・フィッシャー氏は、ロンドンオフィスで事業成長を統括することとなる。
鈴木氏は、2017年にR/GAが東京オフィスを設立した当時から参画し、当初はエグゼクティブ・ストラテジー・ディレクター、2018年からはマネージングディレクターを務めた。R/GAに参画する前は電通、ネイキッドコミュニケーションズ(Naked Communications)、DDB、BBH、コカ・コーラに在籍。日本、米国、英国、東南アジアで経験を積んだ。
「ダンゲート氏がクリエイティブを率いるようになったここ1年で、手掛けたクライアントの数と作品は印象的でした。とてもエキサイティングなタイミングでW+Kに参画できたと思います」と鈴木氏。「日本のブランドが現状を超えた発想とパートナーを求めている今、W+Kは未来への準備ができていると感じています」
W+Kのクライアントには、オロナイン、ビューティフルピープル、ボディメンテ、グローバルではナイキ、イケア、アウディなどがある。韓国ではネットフリックス、ハーラン+ホールデン、アンハイザー・ブッシュなども手掛ける。
「戦略、ビジネス、クライアントサイド、グローバルと日本の両方の視点といった鈴木氏の経験は貴重で、W+K東京はますますおもしろい場所になっていくと考えています」と語るのはダンゲート氏。「鈴木氏の謙虚ながらも自信にあふれる性格も含め、今後の展開がとても楽しみです」
R/GAのアジア太平洋担当EVP兼マネージングディレクターであるトーマス・ペルトニエミ氏は、鈴木氏と共に働けたことを光栄に思うこと、そしてR/GAは鈴木氏の幸運を祈っているとCampaign Asia-Pacificに語った。「鈴木氏はR/GA東京の主要メンバーであり、2017年の設立メンバーの一人。協調的で多角的なチームによる成功の基盤づくりに貢献しました。この基盤によって我々は国内外のブランドがローカルに、そしてグローバルに成長する一助となることができました。鈴木氏はこのR/GA東京を素晴らしい形で去ることとなりますが、今後新たなマネージングディレクターが任命され、現在のリーダーシップチームのもとで新しい章が始まることを喜ばしく思います」
W+Kのグローバルプレジデント兼COOであるコリーン・デコーシー氏は、多くの外資系エージェンシーが日本オフィスを設立しようとしているこの時期にW+Kは既に設立22周年を迎え、グローバルで多様なスタッフが「秘密兵器」となっていると語った。
(文:マシュー・ミラー、翻訳・編集:田崎亮子)