Natasha Bach
2021年5月13日

WPP、マイクロソフトとの提携でクリエイティブを強化

WPPとマイクロソフトとの関係が深化している。その領域はクリエイティブ面にも波及。WPPは新たにクラウドプラットフォーム「クラウドスタジオ」を導入する。

WPP、マイクロソフトとの提携でクリエイティブを強化

クラウドスタジオはコンテンツ制作のためのクラウドプラットフォーム。バーチャルでのコンテンツ制作や編集が円滑に行える仕組みで、世界中に点在するWPP社員の協働がより活発になる。

クラウドスタジオはマイクロソフトアジュール(Azure)の人工知能(AI)を活用、データセンターから送られるメタデータをインデックス化する。異なる国や時間帯で働くWPP社員は複製化やバージョン管理にまつわるトラブルを気にせず、必要なコンテンツにアクセスできる。

これにより、スタッフが実際に集まってスタジオなどで作業をしなくても、バーチャルでのコンテンツ制作が可能に。プラットフォームのユーザーはインターネットが使えるデバイスを持っていさえすれば、アジュールを通して制作プロセスやツールにアクセスできる。

さらには、WPPが掲げるサステナビリティー(持続可能性)の向上にも寄与。過去のコンテンツに関連するデジタルアセットを容易に探し出すことができ、撮影した動画やイメージを再利用して無駄を減らすことができる。

WPPは今後3年をかけ、5000人の社員にクラウドスタジオを普及させる予定。当初はホガース(Hogarth)社など、傘下のクリエイティブプロダクションで展開する。最終的には2万5000人の社員が利用できる体制をつくる予定だ。

(文:ナターシャ・バック 翻訳・編集:水野龍哉)

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PRWeek

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