マッキャン・ワールドグループホールディングスは、マッキャン・ジャパンの新しい代表取締役社長兼CEOに森浩昭氏が就任したと発表した。森氏の前職はTBWA HAKUHODO中国の会長兼COO(最高執行責任者)。3月に退任した片木康行氏の後任として指揮をとる。
森氏は博報堂でキャリアをスタート。ロサンゼルスのTBWAシャイアット・デイ(TBWA\Chiat\Day)で経験を積んだ後、日本のTBWA HAKUHODOに出向。中国では広州・北京・成都オフィスを統括した。
日本法人マッキャン・ワールドグループ代表取締役社長でアジアパシフィックのプレジデントも務めるチャールズ・カデル氏は、声明の中で森氏を「真のグローバリスト」と称賛。森氏は今後東京を拠点としていくが、「大阪も定期的に訪れる予定」(マッキャン広報部)。同氏は、大阪オフィスの存在はマッキャンが「日系企業にコミットしている表れの1つ」と述べる。
また「TBWA HAKUHODO中国での経験から、“外国人プレイヤー”は現地市場を深く理解し、地元企業から愛されることが大きな相違点になると確信しています」とも。
Campaignは片木氏がADKに加わったという情報を得ているが、同社広報はまだそれを認めていない。
日本のマッキャンは社員や将来の有望な人材に向けて社の魅力を最大限高めようと、オフィスの全面的な改修や職場の方針の見直しといった変革の最中にある。
(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)