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ユニリーバ大株主「パーパスよりもビジネスの基本にフォーカスを」
ブランドのパーパス(存在意義)を積極的に配信しているユニリーバが、その姿勢を投資家のテリー・スミス氏から批判された。マヨネーズブランド「ヘルマンズ」のパーパスを示すことよりも「ビジネスの基本にフォーカスすべき」と主張する同氏は、投資家向けレターにこのように記した。
「ヘルマンのマヨネーズのパーパスを示すべきという同社の考えは、本筋を見失っていると我々の目には映ります。ヘルマンというブランドは1913年から存在しており、消費者はそのパーパス(ネタバレ注意:サラダとサンドイッチ)をもう理解していると思います」。
同氏が率いるファンドスミス・エクイティ・ファンドはユニリーバ株を約8億8800万ポンド保有するトップ10の大株主だが、特にパフォーマンスが芳しくない5社のうち、一つがユニリーバだという。それでも「強いブランドと流通は最後に勝利すると考えている」ことから、今後もユニリーバ株を保有し続けると結論付けた。
ニュースソースの信頼度が低下 エデルマン調べ
エデルマンの調査「トラストバロメーター2022」によると、オウンドメディアを除くすべての媒体において、ニュースソースとしての信頼度が過去10年間で低下している。信頼度の低下が特に著しいのはソーシャルメディアで、ニュースソースとして信用できると回答したのは世界中でわずか37%(前年から8ポイント減)だった。従来型メディアは57%(同5ポイント減)、検索エンジンは59%(同3ポイント減)であった。オウンドメディアは43%(同1ポイント増)。
即座に、あるいは1~2回で信じる情報源として、回答者が最も信頼を寄せるのは雇用主(65%)だ。以降に政府(58%)、出典の明らかなメディア報道(57%)、大手企業(54%)が続く。
消費者が選んだ広告コンクール 受賞作品が発表に
日本アドバタイザーズ協会が主催する「第59回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の結果が先日発表された。各部門のグランプリ受賞作品は以下の通り。
【新聞広告部門】
森永乳業/マウントレーニア「海に行けないみなさんに、海から会いにきました。~飛び出す癒し新聞から」
【雑誌広告部門】
味の素/企業広告「よくがんばりませんでした」
【テレビ広告部門】
九州旅客鉄道、西日本シティ銀行、LINE Fukuoka/九州新幹線「流れ星新幹線」
【ラジオ広告部門】
パナソニック/企業(音響システム)「Voice of Home 帰っておいでアナウンス(娘)篇」
【デジタル広告部門】
日本芸術実演家団体協議会/JAPAN LIVE YELL project「ライブのリレー」
【屋外・交通広告部門】
クロススペース/クロス新宿ビジョン「新宿東口の猫」
【経済産業大臣賞】テレビ広告部門
サントリーホールディングス/BOSS「宇宙人ジョーンズ・宇宙人からのアドバイス篇」
ハイプビーストの日本法人MDに岡田ジョシュア雄一郎氏
ハイプビースト(Hypebeast)の日本法人のマネージングディレクターに、岡田ジョシュア雄一郎氏が就任した。日本オフィスを統括する他、新しいビジネスと戦略的成長を推進していく。ハイプビーストに入社する以前はADKで東南アジア地域のCGO(最高事業成長責任者)を務め、シンガポールに拠点を置いていた。ADK在職中にはトヨタモーターアジアパシフィックの事業を主導し、オリンピック・パラリンピックのブランドキャンペーン「Start Your Impossible: The Dual Heroes」にも携わった。
ウェーブメーカー、北東アジアと日本に新MD
ウェーブメーカー(Wavemaker)の北東アジア担当マネージングディレクターにアン・リム氏が就任する。日本と韓国の両オフィスを担当し、東京に拠点を置く。これまでシンガポール、北京、上海で上級職を歴任し、直近では中国市場で最高顧客責任者を務めた。日本市場のジェネラルマネージャーには前田涼子氏が就任する。
(文:田崎亮子)