健康上の理由で2月から休職していた電通グループ取締役副社長執行役員、電通イージス・ネットワーク(DAN)取締役会議長兼CEOのティム・アンドレー氏が、段階的に職務に復帰していく。
電通グループはCampaign USに対し、同氏が「新型コロナウイルスに感染しているわけではない」と明言した。
電通グループ代表取締役社長執行役員でDAN取締役会議長兼CEOの山本敏博氏は、「ティムは順調に回復に向かっている」と話す。
「健康を常に優先すれば、彼は徐々に仕事に復帰できる状態にまで回復した。先週は電通グループの役員会に出席し、取締役として復帰。年次株主総会でも再任されました」
「今の時点では、ティムは電通グループ取締役としての職務だけを行う。その後様子を見ながら、執行役員、DANの職務と、少しずつ幅を広げていきます」
山本氏は引き続き、DAN取締役会議長とCEOを務めていく。
アンドレー氏は4,000億円に及ぶ英イージス・グループの買収で中心的役割を果たし、2013年、電通初の外国人取締役に就任。2019年1月にはDANのCEOに指名された。
(文:リンゼイ・スタイン 翻訳・編集:水野龍哉)