AKQA東京オフィスのECDに、荒井信洋氏が就任する。TBWA HAKUHODOのシニアクリエイティブディレクターを務めた同氏は、クリオ、アドフェスト、アドスターズのグランプリなど国内外で150以上の賞を獲得し、2022年にはCampaignの「40 Under 40」にも選出された。
これまで手掛けた作品は、カンヌライオンズで金賞を獲得した豪州政府観光局「GIGA Selfie」や、NBAジャパンゲームスの会場で観客を驚かせた日産自動車の自動運転モップなど。
AKQA東京スタジオのクリエイティブを率いていく同氏は、クライアントのブランド体験の業務においてオーディエンスとのつながりを深めていくことに注力する。AKQAのクリエイティブなイノベーションのファンでもある荒井氏は、自身の使命を「日本の文化と、世界トップレベルのAKQAのクリエイティビティーとの間に、さらなる化学反応を起こすこと」とCampaignに語った。
従来の広告の枠を押し広げたい、そしてテクノロジーはそのための方法の一つかもしれないが、人間の反応を引き出すことでしか達成できないと言う。
「従来の広告やブランド体験の境界を広げたいと考えています。すべてのターゲットオーディエンスが、ストーリーの主役です。そのためオーディエンスの身体と感情を動かし、ブランドとの間につながりを作りたいのです」と同氏。
「時代は変わりました。デジタル、モバイル、ソーシャルは、すべてのオーディエンスやブランドに当たり前のようにプリインストールされています。おそらくAIも、近いうちに同じようになるでしょう。鍵となるのは新しいテクノロジーやメディアではなく、心を動かす新しい方法です。デジタルとフィジカル、ビジネスサイエンスとクリエイティブのワクワク感、AIと人間性――。ブランドにとって最高の成果を生み出したいと考えています」。
荒井氏の就任はクライアントに良い結果をもたらすと語るのは、AKQAのピーター・ルンドCCOだ。「彼の指揮により、オーディエンスの共感を呼び、クライアントに大きな影響を与える画期的な作品を提供し続けることができると確信しています」。荒井氏の卓越した才能と、クリエイティビティーへの革新的なアプローチは「ブランド体験の未来を再定義するというAKQAのミッションと完全に一致するものです」。